酒・ビールのしみ・汚れについて 
日本酒やビールのシミは、しみ抜き作業方法としてはさほど難しいシミでは有りませんが、広い範囲に大きなシミとなりますと、縫ったままでの生け洗いしみぬきでは匂いが残ったり、品物によっては型崩れが生じたりしますので、全部解いて洗い張りが必要となる場合が有ります。
日本酒は発酵させた米を絞って製造されていめ為、澱粉質が多く含まれております。従ってシミを付けたまま放置しますと(1年〜2年位)必ず変色してしまいますので、なるべく早め(1ヶ月〜2ヶ月以内)に除去して置く事が大切です。
酒類の中で着物に付着した場合、最も変色しやすいのが日本酒で、比較的変色しにくい酒は製造過程で蒸留する焼酎類ですが、全く変色しない訳では有りませんので注意が必要です。
お酒のシミは着物によって目立つのと目立たないのが有ります。これは布地に入っている地糊の種類や強さ、地色によっても異なります。シミが目立たないからと言ってもシミの成分は同じですので、忘れずしみぬきに出す事が大切です。
しみを付けたのに乾いたら見えなくなってしまったと言う場合は、シミを付けた部分に白い糸で印を付けて、何のシミで、どの位の大きさのシミを付けたかをお知らせ下さい。 
 水のしみについて
★  着物の場合水だけでもシミになってしまいます。水だけでもシミになってしまう理由は、絹織物には全ての品に地糊が入っいる為で、水が付着する事により地糊が解け、その糊がシミの周囲に移動するためです。当然地糊の種類や濃さによってシミの現れ方が異なります。
★  絹織物は布地を平らにする為必ず地糊が使われています。その地糊の種類も様々で、一番大切なのは布地のふうあいですが、ふうあいの良い糊はどうしてもカビたり変色したりの欠点が有り、現在でもまだこの糊なら大丈夫と太鼓判を押せる糊は無いと言っても過言では有りません。
布地のふうあいを良くする地糊の大半は澱粉糊が使用されており、澱粉は湿気で腐り、変色の原因となりますので、その地糊を腐らさせない為に風通しが必要となります。 
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しみぬき池田補正所店主 一級染色補正士 池田忠男 著書
上記の対象は絹織物(着物)に対してのお話です。