血のしみ(血液のしみ)について
 ★ 上記の対象は絹織物(着物)に対してのお話です。血液は古くなるに従い、蛋白質が固まり落ちにくくなってしまいます。付けて3日以内でしたら水と石鹸だけで除去する事が出来ますが、それを過ぎますと薬品や蛋白質分解酵素等を使用して血液を分解しなくてはなりません。
 ★ 薬品や蛋白質分解酵素は、先染め製品(綴れ帯・袋帯・織り名古屋帯・お召し類・羅織り)等に使用する事が困難な場合が有りますので、出来るだけ早く取り除く事が大切です。
血液は一般の方が水で擦った程度では、布地の表面は薄くする事は出来ますが、繊維の中に入り込んだシミ迄は落とせません。
 ★ 血液は水で拭いただけでも2ヶ月〜3ヶ月経過したと同じ位落ちにくくなってしまいます。又アイロンで熱を加えますと3年〜5年位経過したと同じ位落ちにくくなってしまいますので、絶対にいじらない事が大切です。
 ★ 特に生理の血液は擦ってしまう方が多いのですが、生理の血液でも恥ずかしがらず、そのままお出し下さい。
 ★ 血液が固まったシミを私達業界では肉じみと言います。肉じみは血液だけでは無く動物から排出されるものの大半、お乳・よだれ及び生魚の汁・肉の汁・牛乳・卵等、蛋白質が含まれているシミ全てに言えます。 
肉ジミの除去には蛋白質分解酵素を用いますが、月日が経過すればする程蛋白質は硬くなり、それを分解するのに酵素付けを5回・10回・15回と繰り返さなくてはなりません。
肉ジミの除去は実際にそのシミの上で酵素付けを行いますが、酵素付けは5回以上繰り返さないとシミは薄くなりださない場合があります。酵素付け作業の工賃が1回に付き1千円にして5千円以上の手間をかけても全く薄くならないシミも有り、シミが除去出来なければ工賃を戴く事が出来ない為、そこまで手間をかけない専門店が大半です。
ホーム
しみぬき池田補正所店主一級染色補正士 池田忠男 著書
上記の対象は絹織物(着物)に対してのお話です。